余凱(イー・カイ)氏はミュンヘン大学でコンピューターサイエンスの博士号取得を目指して学んでいた際、その分野の第一人者になることを目指す意欲的な研究者として頭角を現したと、指導教官の一人であるフォルカー・トレスプ教授は語る。
それから20年後、イー氏の学術的な意欲は同氏を世界屈指の大富豪に仲間入りさせた。24日に香港で新規株式公開(IPO)を果たした同氏の会社、
ホライズン・ロボティクス(地平線机器人)の株価は、取引開始後すぐに38%上昇。ブルームバーグ・ビリオネア
指数によると、イー氏の純資産は12億ドル(約1800億円)に達した。
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イー・カイ氏(10月24日)
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg イー氏の資産の大半は、2015年に同氏が設立した自動運転用ハードウエアおよびソフトウエア開発会社ホライズンの株式だ。
ホライズンの広報担当者はイー氏の推定資産額についてコメントを控えた。
ホライゾンのIPOには電子商取引の
アリババグループやインターネット検索エンジンの
バイドゥ(百度)など中国企業がコーナーストーン投資家として参加しており、自動運転車や人工知能(AI)など、中国政府が戦略的とみなす企業に資金がシフトしていることを裏付けている。 ホライズンのIPOは香港で今年2番目の規模。
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イー氏は留学していたドイツとのつながりも深く2年前には独フォルクスワーゲン(VW)と合弁事業を立ち上げた。
フォルクスワーゲンの電気自動車「ID.Buzz」
Photographer: Graham Hughes/Bloomberg
イー氏は、中国における機械学習(ML)の専門家の中でも、特にスマート車両業界では最も早い時期から活躍している1人と見なされている。
15年までの3年余り、百度でディープラーニング(深層学習)の研究所の責任者を務め、中国初の自動運転車プロジェクトの開発を支援した。
Events in Kai Yu's Life since 2000
Source: Horizon Robotics IPO prospectus, LinkedIn
中国以外ではカリフォルニア州にある日本電気(NEC)の研究所のメディア分析部門を率い、シーメンス・コーポレート・テクノロジーのニューラル・コンピューテーション部門の上級研究員も務めた。IPOの目論見書によると、同氏の研究は約100の論文にまとめられ、引用された回数は3万回を超えている。
原題:
HK IPO Swells China Software Tycoon’s Fortune to $1 Billion (1)(抜粋)





