中国の人工知能(AI)スタートアップ企業DeepSeek(ディープシーク)の台頭を引き金とした株価上昇により、電子商取引大手
アリババグループは時価総額が1100億ドル(約17兆円)余り増加したが、同社の20日の決算発表は重要な試金石となりそうだ。
香港市場に上場するアリババ株は、
AIモデルへの期待感や共同創業者の馬雲(ジャック・マー)氏と政府高官との会談、米アップルとの
提携などを受けて、1月の安値から今月19日までに60%近く高騰した。激しい競争や中国経済低迷の影響を巡る懸念に直面しているにもかかわらずだ。
オプショントレーダーらは決算発表に対する株式市場の反応が通常より大きくなると予測している。株価はアナリストの目標株価を大きく上回り、テクニカル分析的には
過熱気味の水準に達しており、株価収益率(PER)は2年ぶりの高水準にある。
HSBCホールディングスのアナリスト、シャーリーン・リュー氏はリポートで、株価のさらなる上昇には「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が再び注目される必要がある」と指摘。電子商取引市場でのシェア安定化に加え、「AIの収益化とクラウド収入の伸びと利益率の改善を加速させる明確な戦略」などが焦点だという。
Alibaba Shares Trade Above Average Analyst Price Target
Source: Bloomberg
アリババ株は20日の取引開始後に、決算発表を前にして一時4%下落した。
ディープシークを巡る熱狂で、AI導入が加速しアリババ・クラウドのサービスに対する需要が高まるとの期待感が強まっている。同社株の予想PERは約13倍と、先月の9倍弱から上昇している。
アナリスト
予想では、10-12月(第3四半期)の売上高は6.5%増加したと見込まれている。増収率は前四半期および前年同期を1ポイント強上回る見通し。コンセンサス予想では、調整後の純利益率は16.6%と、7-9月期の13.2%から改善したと見込まれている。
特に注目されるのはクラウド事業で、アナリストらは増収率を9.7%(前四半期7%)と予測している。
原題:
Alibaba’s $110 Billion Rally on AI Optimism Faces Earnings Test(抜粋)







