【米国市況】S&P500最高値、利下げ観測で国債上昇-ドル144円近辺
記事を要約すると以下のとおり。
30日の米国株式市場は続伸。株式終値前営業日比変化率S&P500種はハイテク株が主導し、四半期では2023年12月以来の好調なパフォーマンスとなった。オラクルも300億ドル(約4兆3300億円)規模の大型クラウド契約を好感し大幅高。一方、欧州連合(EU)は米国との通商交渉で、輸出品の多くで10%の一律関税を受け入れる用意があるものの、医薬品や酒類、半導体、商用航空機といった重要セクターでは関税引き下げを米国が確約するよう求めている、と関係者が明らかにした。「それでも、サプライズが起きる余地は常にある」と続けた。 プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、シーマ・シャー氏は「健全な経済のファンダメンタルズはマイナスの材料に対する究極の緩衝材だ」として、「個人消費や企業利益を抑制するほど重大な事態が発生しない限り、株式市場は堅調を維持することが投資家にとっては不可欠だと続けた。同行は関税によるインフレへの影響が予想よりも「やや小さい」として、FRBが9月にも利下げに踏み切ると予測している。 ベッセント米財務長官、長期債の発行増額について問われ、「その必要はないだろうと回答。」米国債入札で外国勢による需要の強さが依然示されていることもあり、同氏はここ数週間に30年債を含め金利へのエクスポージャーを増やしているという。為替直近値前営業日比変化率ブルームバーグ・ドル指数1190.16-5.71-0.56% 米東部時間16時43分 ドル指数は月間でも6カ月連続の下落で、2017年以来となる長期の連続下落局面となった。 一方、ユーロは2021年以来の高値を更新した。その上で「ここ1週間ほどの議会の動きは、そうした懸念を軽減するどころか、むしろ強める内容だった」と述べた。 OPECプラスの主要メンバー国は7月6日の会合で、当初計画されていた規模の3倍に相当する。「OPECプラスの追加供給分を夏の旅行需要が吸収できるかどうかが本当の試練になる。」米国が仲介した停戦が続くのかどうか、イラン側は懐疑的な姿勢を崩していないが、トランプ米大統領は「イランが平和的であるなら」制裁緩和を支持するかもしれないと示唆した。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前営業日比41セント(0.2%安の67.61ドル。9月限は0.1%安の66.74ドルで引けた。米財政赤字をさらに拡大させるとの懸念が広がる中、共和党は慎重姿勢を示す議員の説得を図っている。中東情勢の緊張緩和に加え、ヘッジをかけるよう金生産者に強く勧めるとした。 金スポット価格はニューヨーク時間午後2時29分現在、前営業日比24.53ドル(0.6%)上げて3307.70ドルで終了。
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