4日に米国各地で投開票が行われた選挙で民主党が軒並み勝利したことを受け、トランプ米大統領は5日、政府機関の閉鎖が原因だと主張した。政府機関を再開させ、郵便投票に対する新たな取り締まりを可決するため、フィリバスター(議事妨害制度)を廃止するよう共和党に圧力をかけた。
民主党はバージニア、ニュージャージー両州の知事選で共和党候補を破ったほか、ニューヨーク市ではトランプ氏が支援したアンドリュー・クオモ氏を破って、民主社会主義者のゾーラン・マムダニ氏が当選。こうした結果はトランプ経済に対する有権者の不満を浮かび上がらせ、2026年の中間選挙で民主党が議会多数派を奪還する可能性を高めるものとみられている。
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トランプ氏は共和党上院議員らとの朝食会で、「株式市場に今、少し影響が出始めている」と主張し、「政府を直ちに、本当にすぐに開けなければならない」と訴えた。5日朝の米株式市場は堅調。主要株価指数が軒並み上昇している。
上院共和党はこれまでのところ、トランプ氏からの圧力をかわしている。スーン院内総務はフィリバスター廃止を可決できる票は集められないと繰り返し主張し、仮に廃止できたとしても民主党が上院過半数を奪回した場合に共和党に不利益になると警告している。
トランプ米大統領(左)
Photographer: Shawn Thew/EPA/Bloomberg 政府閉鎖は過去最長を記録した。低所得家庭への食糧支援は停止され、無給となった航空管制官の欠勤で空の便に遅延や欠航などが生じている。
共和党の敗北はトランプ大統領に対する怒りや不満の表明との見方が広がっている。しかしトランプ氏は自身が候補者でなかったことが敗因の一つだったと述べ、「私の名前が投票用紙に印刷されていなかったことが最大の敗因だ」と責任を否定した。
「フィリバスターが最大の問題だ。米国を止めておくわけにはいかない。前例のないレベルで法案を可決するつもりだ。われわれを打ち負かすのは不可能になる」とトランプ大統領は語った。上院のルール変更を拒むのは共和党を「悪い状態」に追い込むことになると続けた。
一方の民主党では、シューマー上院院内総務とジェフリーズ下院院内総務が連盟の書簡で、政府再開の道を探るための超党派協議を提案した。
政府再開につながる議会の交渉は膠着(こうちゃく)している。民主党はあらゆる歳出法案に医療保険補助の延長を含めるよう要求しており、共和党は政府を再開させるまでその議論には応じない構えだ。
トランプ大統領はこの政府閉鎖を好機と、行政機構に対する影響力を強めている。民主党寄りの都市・州の利益になるようなプロジェクトについて、連邦資金を停止すると脅すほか、数千人もの連邦職員を解雇しようとしている。
穏健派の超党派議員グループは今週、非公式の協議を行い政府再開の方法を検討した。民主党が政府再開と長期の予算案3本を採決することを条件に、共和党は期限切れが迫る医療保険補助の採決を設定するという提案がまとまったが、まだ支持は広がっていない。
コリンズ上院議員(共和党)は「より具体的な協議は生産的だ」と語った。
原題:
Trump Urges Senate to Kill Filibuster After Democratic Wins (1)(抜粋)
— 取材協力 Steven T. Dennis, Jack Fitzpatrick, Erik Wasson and Catherine Lucey







