欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁は18日、ユーロは世界の通貨でのドルの覇権を打ち破り、トランプ政権下の経済政策の結果、力を強められると述べた。
エスクリバ氏は、イベロアメリカ証券取引所連盟のイベントでのスピーチで「変化の兆しが見え始め、単一通貨に偏らないシステムへの扉が開かれつつある」と述べた。
また、「米国の経済政策に関する不確実性、貿易の流れを再編成する可能性のある関税政策、バリューチェーンの地域化、多くの中央銀行での準備金の多様化は、多様な未来を示唆している」と語った。
ECB当局者はトランプ氏の再選以来、ドルへの信頼喪失に困惑しつつ、ユーロの役割拡大の機会となるか検討してきた。ラガルド総裁は5月、「グローバルなユーロの瞬間」が到来する可能性を示唆した。
世界の輸出の最大45%がドル建てで請求され、国境を越えた決済の半分と、ステーブルコインの時価総額の99.8%がドルを使用している。エスクリバ氏も、ドルが依然として支配的な国際通貨であることは指摘した。
一方で同氏は、ドル依存が「脆弱性」となっているラテンアメリカなどの地域でも、ユーロが進展し得ると強調した。現在、ラテンアメリカでの輸出の約95%はドル建てで、ユーロ建ては3%に過ぎない。
エスクリバ氏は、ユーロが国際通貨として勢いを得るためには、「流動性が高く安全な資産のより深く幅広い提供、資本市場連合における決定的な進展、そして近代的で接続されたインフラ」を提供すべきだと述べた。
原題:
ECB’s Escrivá Sees Opportunity for Bigger Global Role of Euro(抜粋)



