ファンド勢、新興国資産に強気-先進国を上回るリターンに期待
記事を要約すると以下のとおり。
新興国市場の資産が今後、先進国市場を上回るリターンを生むと、大手資産運用会社が予想した。 ファンドマネジャーらは、新興国株で構成されるMSCIエマージング・マーケット指数が今後1年で約15%上昇すると予想。 フィデリティのファンドマネジャー、ジョージ・エフスタソプロス氏(シンガポール在勤)は「大半の新興国で金融緩和が進み、国内の融資や消費が活性化している。」 トランプ氏が4月2日に「解放の日」関税を発表して以来、世界最大の新興国ETFであるiシェアーズ・コアMSCIエマージング・マーケッツETFには約58億ドルで、これは総資産の約5.8%に相当する。 新興国資産は、パウエルFRB議長が23日、ジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)で9月16、17日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの観測が強まった。トランプ氏による関税措置の警告が主に交渉戦術であるとの楽観的な見方が広がったことが、両指数の上昇要因となった。 「新興国市場はバリュエーションの面でも魅力がある。」 シンガポール在勤のポートフォリオマネジャー、トーマス・ポーラウエック氏は「先進国市場に比べてバリュエーションが割安な上、利益成長率の見通しも高いため、当社のマルチアセットポートフォリオでは新興国株をオーバーウエートにしている」と述べた。 比較的落ち着いたインフレ環境を背景に、新興国の債券も有望視されている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ファンド勢、新興国資産に強気-先進国を上回るリターンに期待