ユーロ圏のインフレ率は1月に予想外の伸び加速となった。域内経済が米国からの通商を巡る脅威にさらされている中で、慎重に利下げを進める欧州中央銀行(ECB)のアプローチを後押しする格好となった。
欧州連合(EU)統計局が3日発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2.5%上昇と、前月の2.4%上昇を上回った。市場予想では前月と同じ上昇率が見込まれていた。
変動の激しい項目を除くコアCPIは、前年同月比2.7%上昇で前月から変わらず。市場では若干の低下が予想されていた。
1月のユーロ圏消費者物価指数:速報値(表)
ECBは2%のインフレ目標の年内達成を確信するが、インフレ圧力はなお根強い。ただ、ユーロ圏経済は昨年10-12月(第4四半期)に予想外に停滞し、景気の危うさが注視されるようになった。
これに加え、トランプ米大統領は先週末、カナダとメキシコ、中国に関税を賦課する大統領令に
署名。世界的な貿易戦争が始まりつつある具体的な兆候が示された。さらにトランプ氏はEUに対し新たな関税を「間違いなく」課すことになるだろうとも述べた。
ECB政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、カナダとメキシコへの関税は「懸念材料」であり、欧州の経済的不確実性を高めるとの考えを述べた。
ビルロワドガロー氏はラジオ局フランス・アンフォの番組で 「週末に非常に懸念される決定がなされ、不安が高まった。米国が2つの隣国に対して非常に強硬で、非常に高い関税を課すという決定だ」と語った。
さらに欧州は「冷静」さを保つべきであり、必要であれば対応した貿易政策措置を取る用意があると述べた。
Euro-Area Inflation Unexpectedly Ticked Up in January
Source: Eurostat
原題:
Euro-Zone Inflation Unexpectedly Quickens, Backing ECB Caution
(抜粋)
(詳細を加えて更新します)




