欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1日に発表したユーロ圏の9月の消費者物価上昇率(CPI)は、前年同月比2.2%上昇と、前月から若干加速した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値と一致した。欧州中央銀行(ECB)の金利を当面据え置く方針の下支えとなりそうだ。
前年のエネルギー価格が低かった反動とサービス価格の上昇が押し上げにつながった。変動の大きいエネルギー、食品を除いた基調的な指標は、予想通り2.3%で横ばいだった。
ECB当局者は、インフレ率が目標から大きく逸脱していないことや、米国の関税引き上げにも域内経済が耐えているとして、現行の金利水準が適切とみている。
投資家やアナリストも、これまでに8回行われた利下げに、ECBがさらに踏み込むとは見ていない。ただ、一部当局者は、消費者物価の伸びが弱すぎるとの懸念を抱いている。
ECBのラガルド総裁は9月30日、インフレに対するリスクについて「上下いずれの方向にもかなり抑制されている」と
述べ、政策運営は「良好な位置にある」と繰り返した。中銀預金金利は現在2%で、10月30日の次回政策委員会会合でも据え置かれる公算が大きい。
今後の見通しとしては、インフレ率は来年1.7%に低下し、その後は欧州各国の防衛やインフラへの新規支出によって景気が新たな刺激を受け、2027年には1.9%までやや持ち直すと予測されている。
当局者は、インフレ目標からの小幅なかい離を気にする必要はないとしている。ECBが先週実施した調査では、家計が向こう12カ月でさらに強い物価上昇を見込んでいることが示された。
ECBのデギンドス副総裁は1日、現在の金利水準が「正しい水準」だと述べた。
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原題:
Euro-Zone Inflation Quickens, Backing ECB Caution on Rates(抜粋)
— 取材協力 Harumi Ichikura, Barbara Sladkowska and Joel Rinneby






