全銀協会長、国債の将来的な安定消化に懸念と警鐘－財政赤字拡大なら

全国銀行協会の半沢淳一会長（三菱ＵＦＪ銀行頭取）は19日、日本の財政赤字拡大に歯止めがかからない場合、国債の将来的な安定消化に懸念が生じると警鐘を鳴らした。
足元の超長期金利の上昇にも触れ、需給バランスが崩れていることから、財政規律の維持や保有者層の多様化など幅広い議論が行われることが望ましいとした。
　日銀は17日まで開いた金融政策決定会合で、2026年4月から国債買い入れ減額分について、生命保険会社や海外投資家、銀行などが購入の受け皿になり得ると指摘。
　米トランプ政権の関税政策を巡っては、日米交渉が続いており「協議が日本経済にとってよい形で決着することを期待しつつ、経済・金融市場の動きに注意深く目をこらす」と語った。