新興国市場の魅力が高まっていると、イーストスプリング・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ナビン・ヒンゴラニ氏は指摘した。米国の利下げが近いとの見方や、新興国・地域のインフレ鈍化や相対的に低い公的債務水準が投資妙味を高めているという。
シンガポール在勤のヒンゴラニ氏はインタビューで「新興国市場は米国に比べ65%割安な水準で取引されており、さまざまな国やセクターで投資機会が見えている」と指摘。中南米地域のほか、フィリピンやインドネシア、韓国に注目しているとした。
また「新興国市場全体で実質金利は金融危機以来の水準に達し、依然としてかなり高い。米国が利下げ局面に入れば、新興国市場にとって大きなプラスになる」とも語った。
さらに、
日本や米国、
フランスなどの先進国では政治の混迷が深まっており、それが公的債務急増によってさらに悪化していると指摘した。
国際通貨基金(IMF)によると、今年の政府債務残高は先進7カ国(G7)で国内総生産(GDP)比約125%が見込まれる一方、新興国市場は平均75%程度にとどまる見通しだ。インドネシアは約40%、ベトナムは33%と、先進国の一部で懸念を呼んでいる高水準を大きく下回っている。
こうした財政健全性は、低水準または鈍化傾向にあるインフレや、豊富な外貨準備によっても支えられている。新興国市場が相対的に好調なことで、顧客や潜在的な投資家への説明もしやすくなったと同氏は語った。
「新興国市場はリスクが高めという従来の認識が必ずしも正当化されないとの見方が芽生えている」とヒンゴラニ氏は述べた。
原題:
Fed Rate-Cut Bets Strengthen Lure of EM Assets, Eastspring Says(抜粋)







