海外投資家が米国の株式や債券を購入する際に通貨ヘッジをかけることでドルへのエクスポージャーを「前例のないペース」で減らしていることが、上場投資信託(ETF)に関するドイツ銀行の分析で明らかになった。
同行の外国為替調査グローバル責任者ジョージ・サラベロス氏が500本余りのETFを調べた15日のリポートによると、米国資産を投資対象とするETFへの資金流入で、ドルヘッジ付きがヘッジなしを2020年代に入って初めて上回ったという。
同氏は、外国人投資家が米国資産に再び資金を振り向けているにもかかわらずドルが弱含んでいる背景に、このヘッジの動きがあると指摘。「ヘッジ付きのドル資産が買われるたびに、為替リスクを排除するため同額のドルが売られる」と説明した。
Source: Bloomberg サラベロス氏によると、ドルヘッジ付きETFへの資金流入は、米国株ETFへの流入総額の8割超、米国債券ETFでは5割を占めた。
ブルームバーグ・ドル指数は年初来で約9%下落し、2025年の安値圏にある。一方、米財務省のデータによれば、外国勢の米株式・債券保有額は2-4月に減少した後、6月に
過去最高に達した。
「ドルが下落しているのは、ヘッジなしへの資金流入が非常に弱いからだ」とサラベロス氏は強調した。
海外投資家にとって、ドル資産のヘッジコストは今後低下する見通し。米連邦準備制度が今週、利下げを再開すると広く予想されているためだ。
市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)が17日に今年初の利下げに踏み切り、米労働市場の弱さを背景に来年にかけて複数回の金融緩和を行うとの見方が優勢となっている。
原題:
Investors Cut Dollar Exposure at Record Pace, Deutsche Bank Says(抜粋)




