野村HD株が9年ぶりPBR1倍回復、収益性改善で業績の下振れ懸念後退
記事を要約すると以下のとおり。
野村ホールディングス(HD)の株価純資産倍率(PBR)が2日、約9年ぶりに1倍を回復した。25年9月末時点の1株当たり純資産(BPS)1188.05円を上回った。終値は1185円だった。東京証券取引所は23年3月、PBR1倍割れの企業に改善を要請した。 同社は収益性を示す指標で、投資家も注目するROEの安定的な8ー10%の達成を定量目標に掲げる。 野村HDの奥田健太郎社長はきょう午後に開催した投資家向けイベントで「安定的に稼ぐ力を確立して、確かな成長フェーズに入っている」との自信を示した。「野村HDが推進してきたコストコントロールが継続して維持できるかが重要だ」と述べた。当時は活況な株式市場と連動するように同社株も好調だった。 打撃を与えたのが世界的な金融危機に至る兆しとなった07年8月のパリバ・ショックと08年のリーマン・ショックだ。 その後、資産管理型ビジネスなどの事業モデルで先行し、国際的な投資銀行業務にも強い米JPモルガン・チェースやゴールドマンの時価総額は野村HDら日本勢をはるかに上回る。PBRでもJPモルガンが2.2倍をそれぞれ超えており、差は大きい。
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