米銀バンク・オブ・アメリカ(
BofA)を2008年の金融危機時から支えてきたクウェートの政府系ファンド(SWF)がBofA株の持ち分を減らした。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。先に米著名投資家のウォーレン・バフェット氏もBofA株の保有を縮小している。
運用資産が1兆ドル(約147兆円)を超えるクウェート投資庁(
KIA)は、BofAの株式31億ドル相当を売却。
ゴールドマン・サックス・グループが主導した非公開のブロックトレードで、レンジの下限となる1株47.95ドルで取引された。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。7日の株価終値に対して1.5%のディスカウントだった。
KIAは08年1月にサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機の関連損失で打撃を受けていたメリルリンチに20億ドルを出資。BofAは同年、メリル買収で合意した。
バフェット氏が率いる
バークシャー・ハサウェイも金融危機時にBofAを支援し、かつては筆頭株主だったが、保有株の縮小を昨年始めた。
売買状況の速やかな開示が求められる10%以上の保有水準を下回るまで連日のように売却が報告されていた。今年3月末時点で保有する株式数は約6億3200万株と、1年前の10億3000万株から大幅に減っている。
米連邦準備制度が22年前半に利上げサイクルを開始して以後、BofAの株価動向は他の大手米銀と比べ劣っている。その期間中のリターンは24%にとどまり、2番目に悪かった銀行の78%と大きな差がある。
BofAとゴールドマンの担当者はコメントを控えた。KIAの広報担当者も投資活動についてはコメントしないと述べている。
KIAは金融関連企業への投資から手を引く動きを進めている。ブルームバーグ・ニュースは先に、KIAが香港の保険会社、友邦保険(
AIAグループ)の株式268億香港ドル(約5000億円)相当をブロックトレードで売却したと報じた。
BofAの現在の筆頭株主は米資産運用会社
バンガード・グループ。
関連記事:
香港のAIA株4900億円相当売却したのはクウェート投資庁-関係者
原題:
BofA Loses Crisis-Era Backer After Kuwait Sells $3 Billion Stake(抜粋)





