欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁は14日、インフレと経済成長に関するECBの想定は、どちらの方向にも大きなリスクに直面していると述べた。同氏は、このような不確実性により、今後の金利動向を予測することは不可能だとしている。ブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに応じた。
エスクリバ氏は、政策立案者は米国の関税や欧州の急速な再軍備計画がもたらす波及効果を、まだ評価中だと語った。このため、ECBは4月の政策委員会会合に向けて選択肢を残しておく必要があるとしている。
エスクリバ氏は「通常よりも、中央シナリオに対する両方向のリスクが大きい」との見方を示し「こうした衝撃は、規模と範囲の両面で本当に前例がない」と述べた。
欧州中央銀行のエスクリバ・スペイン中銀総裁
Source: Bloomberg ECBは昨年6月以来、6回にわたり
利下げしたが、市場ではインフレ率の目標2%に向け、年内にさらに1、2回の利下げが行われるとみている。ただ、不確実性はここ数年で最高レベルに達しており、政策立案者の仕事は複雑化し、意見も分かれ始めている。
特に、現在の金融政策がどの程度
制限的であるかを巡り、政策委員会内では意見が分かれている。2.5%の預金金利は、すでに経済を抑制することも刺激することもできない中立的な水準にあるという見方がある一方で、防衛支出の増加がすぐに成長を押し上げることは考えにくく、まだ利下げ余地があるとの意見もある。
Source: Bloomberg Economics エスクリバ氏は「数カ月前と比べると、はるかに制限は緩和されている。われわれは、平時により近い状況にある」と述べた。
ECB’s New Inflation and Growth Forecasts
Source: ECB
Note: 2027 forecasts are first predictions from ECB
原題:
ECB’s Escriva Sees ‘Very Significant’ Risks to Baseline Scenario(抜粋)






