米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は、同じ種類の人工知能(AI)システムを多数のブローカーや資産運用会社が使用するような状況は将来、波乱を呼び込みかねないと述べた。
ゲンスラーSEC委員長
Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg 市場参加者が「どこも同じモデル、同じアルゴリズム、同じデータに依存している」ような状況は、将来の金融危機を招きかねないとゲンスラー氏は18日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。
映画マニアであるゲンスラー氏はこの状況を「Her/世界で一つの彼女」に例えた。この映画では女優スカーレット・ヨハンソンが演じるAIのボットと恋に落ちた数千人が、システム終了で「失恋」する。「金融セクターでそのようなことが起きてほしくない」とゲンスラー氏は語った。
AIのテクノロジーはイノベーションと金融市場へのアクセス拡大を約束するが、なおアルゴリズムの多様性が確保され、不正の防止措置が設けられる必要があると同氏は指摘した。
SECは昨年、顧客より自分たちの利益を優先しかねないAIツールの使用に関連し、利益相反の抑制措置をブローカーや投資アドバイザーに義務付ける案を提示。ゲンスラー氏はこれまで、この案について寄せられた意見を基にSECではルールを書き改めているところだと述べていた。
原題:
Gensler Says AI Risks Heartbreak Like Scarlett Johansson’s ‘Her’(抜粋)








