日産、経営再建へ猶予は1年-26年に迫る過去最高の「社債償還の壁」
記事を要約すると以下のとおり。
日産自動車では2026年に社債の償還額が過去最高に達する見通しだ。「償還の壁」が迫る中、日産の信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は今年最高水準に拡大している。クレジット市場では海外で投機的等級に格下げされ、いわゆる「堕天使」になりかねないとの懸念が日産の社債償還の壁に直面収益への懸念が投資家から「相応のスプレッドが要求される可能性がある」と話す。フィッチ・レーティングスかムーディーズ・インベスターズ・サービスのいずれかで格下げとなると外貨建て社債はジャンク級となる公算が大きく、投資適格債指数から除外されると指数に組み入れられている銘柄のみを対象とする投資家は投資できなくなると言う。利益を上げている販売金融事業からの配当や新規社債の元本返済については「多くの資金源」があると述べた。格付け見通しはいずれも「安定的」で、今後も中長期的に電気自動車(EV)の開発や自動運転など次世代技術開発のための多額の投資負担が続くため、業績を早期に安定化させてFCFの黒字化基調を維持できない場合、格付けへの下方圧力が強まるとの見解を示した。 日産はまた、日本の自動車メーカーの中で収益に対する借入金が圧倒的に多い。日産のCDSは今月初めに23年3月以来の高水準となる約178ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に上昇した。ブルームバーグのデータによれば、30年に満期を迎えるドル建て債も、スプレッドは今年の最低水準から50bp急拡大した。
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