25日の米金融市場では国債が大幅高。
利回りは幅広い年限で軒並み10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下した。
マクロヘッジファンド運営会社キー・スクエア・グループを率いるベッセント氏は、貿易制限の実施について漸進的なアプローチを呼び掛けており、関税の正確な規模について交渉することにオープンな姿勢だと見受けられている。
関連記事:ベッセント氏、安倍氏「3本の矢」倣い提言-減税を優先と米紙に語る BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、イアン・リンジェン氏は「ベッセント氏の起用は、貿易戦争と関税が改めて焦点となることによる潜在的な影響を完全に否定することにはならないが、一部の極端なシナリオが排除され、債券市場の見通しに一定の安心感が広がったことは確かだ」と分析した。
ベッセント氏が政治的な点数稼ぎよりも経済と市場の安定を優先するとの期待が強まった。
ゴールドマン・サックス・グループのスコット・ルブナー氏は、S&P500種は6200に達すると予想している。
またバークレイズのストラテジストは、建設的なポジショニングと堅調なマクロ経済を背景に、2025年の株式相場は一段と上昇すると予想。
為替 ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。
原油 原油先物相場は大幅安。
イスラエルのヘルツォグ駐米大使はイスラエル軍ラジオに対し、「われわれは合意に近づいていると説明。」
「もしイランからの供給が維持されるのであれば、来年には相当な量が市場に供給されることを意味する」と語った。
市場参加者は、OPECプラスが来年1月に予定している供給拡大を再び見送ると予想している。
ただ、来年に供給過剰に直面する米国のシェールオイル業者には、生産量を増やすインセンティブはほとんどない。
金 金相場も中東での緊張緩和の兆しを受けて急反落。
トランプ氏が掲げる政策で物価高が再燃するとの懸念が和らぎ、インフレ対策としての金の投資妙味を低下させたとみられる。
その上で「インフレの上振れサプライズがあれば12月の金利据え置き観測がさらに高まり、利下げペース鈍化が見込まれるようになれば金相場の上値を抑えるとみられる」と語った。
【米国市況】国債と株上昇、ベッセント・ラリーの様相-154円台前半
記事を要約すると以下のとおり。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】国債と株上昇、ベッセント・ラリーの様相-154円台前半