19日の債券相場は上昇が予想される。先物が夜間取引で堅調に推移した流れを引き継ぐほか、前日までの相場下落の反動が見込まれる。日本銀行の高田創審議委員の講演に対する警戒感は相場の重しになりそうだ。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは債券相場について「買い先行後に高田審議委員の発言を待つ展開。日銀国債買い入れも相場の支えとなりそうだ」と述べた。
高田委員の講演について「このところの金利上昇を容認ないし黙認すれば債券が売られる可能性がある一方、金利上昇が行き過ぎとの見方を示せば買い戻しが強まるだろう」と述べた。
稲留氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.39-1.445%(18日は1.43%で終了)、先物中心限月3月物は138円80銭-139円25銭(同138円93銭)。
先物夜間取引で3月物は18日の日中取引終値比8銭高の139円01銭で終えた。18日の米10年国債利回りは前営業日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.55%に上昇した。
日銀の高田審議委員は19日、宮城県金融経済懇談会で講演し、その後記者会見する。次回の利上げ時期や利上げペース、中立金利に関して具体的な示唆の有無が注目される。
今週に入り中長期債中心に利回りの大幅上昇が進んだ背景には、高田委員の講演内容を見極めようと買いが控えられた側面もある。このためタカ派的でも想定範囲内の内容であれば、債券が買い戻される可能性がある。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「金利急上昇に配慮するのか、日銀の対話姿勢を確認したい」と指摘した。
日銀買い入れオペ
定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、25年超
買い入れ額はそれぞれ3000億円、3000億円、3250億円、750億円
関連記事:日銀:国債買い入れオペ一覧 (表)
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