オランダ政治の争点となっている移民問題を巡り、連立与党内では極右の自由党(PVV)が掲げる抑制案について協議が続いている。党首のウィルダース氏は、自身の計画が受け入れられない場合、連立離脱も辞さない構えだ。
連立を組む各党のリーダーは2日夜、緊急会合を開き、ウィルダース党首が提案した10項目の計画について協議したが合意には至らなかった。計画には、シリア人の本国への送還、難民申請希望者の国境の通過禁止、家族再会の一時停止などが含まれている。
協議後、ウィルダース氏はハーグで記者団に対し「良い話し合いではなかった」と語った。「もっと急いで事を運ぶ必要がある。行動はいま起こすべきだ」と強調し、合意の見通しについて楽観はできないとしている。3日も協議が続く見通し。
ウィルダース氏が先週、移民計画を発表した後、自由党は主要な世論調査でここ数カ月続いていた支持率の低下に歯止めをかけ、国内最強の勢力に舞い戻った。オランダでは移民問題が選挙戦を左右しており、ルッテ前政権の崩壊も招いた。
昨年7月に発足した連立政権では、難民・移民省が新たに設置され、自由党で上院議員を務めたファバー氏が難民・移民相に就任した。
ファバー氏は、難民を一時保護と恒久保護に区別することや移住者を減らすために滞在できる期間を短縮する法案を示しているが、議会への提出には至っていない。
法案が実現可能性に欠け、法制度に過度な負担をかけるおそれがあることが懸念されており、ウィルダース氏の提案も同様に頓挫する可能性がある。
原題:
Dutch Coalition Risks Collapse After Failure of Migration Talks(抜粋)





