英リーブス財務相、歳出削減策巡る政策転換で窮地に-党内から反発
記事を要約すると以下のとおり。
英国のスターマー政権のリーブス財務相が、障害者手当の変更案を巡り、窮地に立たされている。英国のスターマー首相(右)とリーブス財務相Photographer:JacobKing/AFP/GettyImages この方針転換の前にも、スターマー政権は数百万世帯の年金受給者に対する冬季燃料手当の廃止を撤回し、12億5000万ポンドの財政的損失が発生した。今年後半に予定されている予算では、増税の可能性が浮上している。 リーブス氏は今回の方針転換はスターマー氏主導で行われたものの、与党内での反発の矛先は、財政規律を守っており、発表はケンダル年金・福祉担当相が行った。リーブス氏の取り組みは、金融市場への安心感を与える一方で、党内の一部からによる公共サービス再投資の要求を阻んでいる。同氏は、「もし首相が今後もリーブス氏を切り捨てるような形で削減策を撤回し続ければ、財務相辞任以外の選択肢はなくなるかもしれないと語った。」秋にはその規律を守る姿勢を示すと述べた。 予算責任局(OBR)は7月上旬に生産性予測の下方修正を前提として、「財政見通しは依然として厳しいうえ、「さらなる増税が迫っていると述べた。」 公共サービスのシンクタンク、リ・ステートの政策ディレクター、ジョー・ヒル氏は「もし交代させれば、市場に対して「より財政規律に甘い人物に交代する」というシグナルを送ることになり、それは完全にマイナスでしかないと語った。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 英リーブス財務相、歳出削減策巡る政策転換で窮地に-党内から反発