スイス国立銀行(中央銀行)は25日、政策金利を0%に据え置いた。マイナス金利への回帰を避け、2023年3月以来の緩和サイクルを停止した。
据え置きはブルームバーグが調査したエコノミスト24人中23人が予想。1人のみが利下げを見込んでいた。
シュレーゲル総裁はチューリヒで記者団に「インフレ圧力は前期と比べてほとんど変化していない」と述べ「引き続き情勢を注視し、物価安定を確保するために必要であれば金融政策を調整する」と表明した。
スイス中銀は23年3月から6会合連続で利下げを実施していた。今回利下げをすれば世界で唯一マイナス金利を再導入することになるため、そのハードルは高いと当局者らは強調していた。
スイスのインフレ率は中銀が目標とする0-2%のレンジ下限近くにあるものの、直近の0.2%は中銀の予測よりも高い。
スイス・フランは先週、対ドルで10年ぶりの高値を付けた。フラン高は輸入物価を押し下げインフレを低下させる効果があるが、中銀は直ちに対応する必要を認めていない。
このため、輸出企業はトランプ米大統領が課した高関税による打撃に加え、フラン高の逆風にも対応しなければならない。
中銀は声明で「関税は特に輸出と投資を抑制する可能性が高い。スイス経済の見通しは不透明なままだ。主なリスクは米国の通商政策と世界経済の動向だ」との見解を示した。
この日公表した新たな物価見通しは従来予測と変わらず、消費者物価は25年に平均0.2%、26年に0.5%、27年に0.7%上昇する見込み。
原題:
SNB Keeps Rate at Zero in First Easing Halt Since Early 2024 (2)(抜粋)
— 取材協力 Harumi Ichikura, Joel Rinneby, Naomi Tajitsu, Paula Doenecke and Jan-Henrik Foerster








