イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のグリーン委員は13日、金融政策が持続的な物価上昇圧力の抑制には不十分との懸念から、少なくとも来年3月までは金利据え置きを検討していると示唆した。
グリーン氏は、ロンドンで開催された専門経済学者協会の会議で、利下げを数回見送ることが、妥当な可能性があると主張した。
イングランド銀行金融政策委員会のグリーン委員
Source: Betty Laura Zapata 金融市場は、イングランド銀行が11月のMPC会合で政策金利を据え置くと予想している。実際に据え置きとなれば、2024年8月に始まった3カ月ごとの利下げサイクルが初めて途切れることになる。グリーン氏の発言は、同氏が2月の会合でも利下げ見送りを支持する可能性を示唆している。市場では、12月は据え置き、2月は0.25ポイントの利下げが3分の2の確率で織り込まれている。
グリーン氏は、MPC外部メンバー4人のうちの1人だ。9月の会合では政策金利4%の維持の多数決に賛成し、8月の利下げ時には反対票を投じた。
グリーン氏は「我々の金融政策スタンスは引き続き制限的と思う。ただ、以前ほど制限的ではなくなった。過去1年間にインフレ率が上昇していることを考えると、それは懸念すべきことだ」と述べた。
イングランド銀行は、過去1年間上昇を続けてきたインフレ率が、まもなく2%の目標の2倍、4%程度でピークに達すると予想している。グリーン氏は、急激な物価上昇がインフレ期待に影響を与えているとみられ、それが物価上昇を継続させるとの見通しを示した。特に、食品インフレ率は5.5%に達すると予測されている。
グリーン氏は、数年前に起きた11%超のインフレ率に触れ、「この経験が人々の行動様式を変えたと思う。デフレ圧力は依然として存在するが、その勢いが鈍化している可能性を懸念している」と語った。
グリーン氏は、金利上昇が労働市場に圧力をかけており、求職中だが仕事に就いていない人の増加する、市場の「緩み」につながっているとの見方を示した。
グリーン氏は、物価上昇の持続性が高まった証拠がある場合にインフレを確実に抑制するためには、「政策金利は市場の予想曲線よりもはるかに引き締め的であるべきだ」と主張した。その方法の一つは、利上げ後に利下げを行うことだが、グリーン氏は「政策の方向転換は中央銀行の信頼性を損なう」として、「同じ結果を達成する別の方法は、政策金利をより長く高い水準に維持することだ。つまり、利下げのタイミングを数回見送ることだ」と語った。
原題:
BOE’s Greene Suggests Holding Rates Into 2026 on Price Concerns(抜粋)
(詳細を加え更新します)





