今年7-9月(第3四半期)の英国経済はほぼ停滞した。労働党政権が近く発表する予算案で増税が打ち出されるとの懸念や、自動車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)へのサイバー攻撃も響いた。
政府統計局(ONS)が13日発表した7-9月国内総生産(GDP)は、前期比0.1%増にとどまった。エコノミストやイングランド銀行(英中央銀行)は0.2%増を見込んでいた。JLRが
サイバー攻撃を受けた9月単月ではGDPは0.1%の減少だった。サービス部門が緩やかに成長したものの、製造業が大幅に落ち込んだ。
英国の7-9月期国内総生産(GDP):速報値(表)
英国は上期に主要7カ国(G7)の中で最も好調な成長を遂げたものの、その後は鈍い。住宅市場動向や企業の景況感などあらゆる指標が映し出すのは、26日に発表される予算案で大幅増税が打ち出されるのではとの懸念から、消費者や企業が支出判断を先送りしているという現状だ。
キャピタル・エコノミクスの英国担当副主任エコノミスト、ルース・グレゴリー氏は「全体像として、重い税負担と軟調な国外経済という逆風のなかで、景気が十分に勢いづいていないということがある」と述べたうえで、「次回予算案での増税は2026年のGDPをおよそ0.2%押し下げる見通しであり、この先GDPの伸びが大きく加速する理由はほとんど見当たらない」との見方を示した。
GDP発表後のポンドは対ドルで一時下落、英国債はおおむね横ばいで推移した。
原題:
UK Economy Barely Grows in Quarter Before Reeves’ Budget (2)
(抜粋)
— 取材協力 Mark Evans, Simon Lee and Joel Rinneby
(最終段落とチャートを加えます)






