ハリス米副大統領は10日行われた大統領選討論会で、共和党候補のトランプ前大統領が在任中に米国の利益を中国から守らなかったと批判した。また、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に中国の習近平国家主席をトランプ氏が公に称賛したことも非難した。
ハリス氏はテレビ討論会で「トランプ氏は大統領在任中、米国製半導体を中国に売り、中国軍の改善と現代化を助けた」と述べ、「対中政策は米国が21世紀の競争に勝てるようにすることだ」が、トランプ氏は在任中に「米国を裏切った」と主張した。
テレビ討論会で米中貿易摩擦について意見を交わすトランプ氏とハリス氏
Source: Bloomberg 中国は、今回の大統領選で最大の標的となっている。中国製電気自動車(EV)に対する関税率についてバイデン政権は100%とする方針を発表する一方、トランプ氏は60%の税率を打ち出している。中国政府は今のところ、どちらの候補者を望ましいと考えているか明らかにしていない。
テレビ討論会に臨んだトランプ氏(左)とハリス氏(右)
Photographer: Doug Mills/The New York Time/Bloomberg トランプ氏は大統領在任中に3000億ドル(約42兆円)以上の中国製品に関税を賦課し、各国による華為技術(ファーウェイ)の第5世代(5G)移動通信ネットワーク用機器の購入を阻止しようとしたが、大統領候補になった時期が遅かったハリス氏のスタンスは、あまり知られていない。
今回の討論会は、ハリス氏が対中政策を具体的に示す機会で、中国政府が注視していた公算が大きい。
バイデン大統領が公の場で「独裁者」と呼んだ習氏に対しトランプ氏が称賛の意を示したことをハリス氏は非難。「習主席には新型コロナの起源について透明性をもたらさなかった責任があることをわれわれは知っている」が、「トランプ氏は習主席のコロナ禍での行動に実際のところ感謝した」と語った。
トランプ氏はコロナ禍が始まったばかりの2020年1月25日、中国のウイルス封じ込めにおける「努力と透明性」を称賛。「すべてうまくいくだろう」とソーシャルメディアに投稿し、米国民を代表して習氏に感謝の意を表していた。
関連記事
ハリス氏が鋭い攻撃、トランプ氏は守勢に立たされる-大統領選討論会
テイラー・スウィフトさん、ハリス副大統領の支持表明-討論会直後
ハリス氏とトランプ氏の討論会、株・債券・為替トレーダーの注目点
原題:
Harris Says Trump ‘Sold Us Out’ to China, Slams His Praise of Xi(抜粋)







