米自動車部品メーカー、
ファースト・ブランズ・グループによる突然の破産申請で損失を被ったウォール街大手の中に、
ミレニアム・マネジメントが含まれていることが分かった。
ミレニアムのショーン・オサリバン氏率いる投資チームは、ファースト・ブランズ関連取引で評価損を計上したと、事情を知る複数の関係者が明らかにした。損失額は合計で推定約1億ドル(約148億円)だという。
ファースト・ブランズは28日夜、テキサス州で連邦破産法11条の適用を申請。同社はエアフィルターやワイパーブレードなどの自動車部品ブランド網を管理するため、資金調達に不透明な簿外の手法を用い、数週間前から懸念が深まっていた。
報告済みと未報告を問わず、同社とその山積する債務には著名なウォール街の企業名が次々と浮かび上がってきている。一方で
アポロ・グローバル・マネジメントとダイアメター・キャピタル・パートナーズは、ファースト・ブランズの空売りに成功した勝ち組の一角だ。28日に裁判所に提出された文書には、ファースト・ブランズの報告済み債務は総額100億-500億ドル、資産は10億-100億ドルと記載されている。
ファクタリング
ミレニアムの損失はファースト・ブランズの在庫調達資金として提供した短期融資に関連していると、関係者の1人は述べた。ファースト・ブランズは売掛金を担保に資金を借り入れる「ファクタリング」と呼ばれる会計手法を積極的に用いていた。関係者によれば、売上高の約70%がこのファクタリングを通じたものだった。
ミレニアムの広報担当者はコメントを控えた。
ファクタリングおよびそれに類似する金融手法は、輸出入に伴うキャッシュフロー問題を緩和するために利用されることが多い。昨年末に起きた貿易金融専門会社ステン・テクノロジーズの破綻や、2021年のグリーンシル・キャピタルの破たんを受けて、このニッチな金融手法に対する疑問は深まっている。
貿易金融は通常、ミレニアムが関与する戦略ではない。ミレニアムは790億ドル余りを運用するマルチストラテジー企業として、多様な資産クラスを対象に多数の投資チームを抱えている。関係者の1人によれば、同社が貿易金融分野に関与し始めたのは最近のことだ。
今回の件に先立ち、ファースト・ブランズが資金調達に利用していた関連企業が先週、破産申請を行っていた。ファースト・ブランズ本体の破たんによって、米国の複数州だけでなく、ブラジルやルクセンブルクなど十数カ国にまたがる広範な企業ネットワークが浮き彫りになった。
ファースト・ブランズは事業継続のために債権者から11億ドルのDIPファイナンス(つなぎ融資)を受ける見込みであると、29日の声明で発表した。
原題:
Millennium Takes $100 Million Hit in Collapse of First Brands(抜粋)






