次の金融危機を予測するなら、不透明な市場リスクよりも高い政府債水準について政策当局者らは熟考するべきだと、スイスの銀行大手
UBSグループのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は述べた。
エルモッティ氏は22日に世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に登壇し、「まったく新しいことを考える上では革新的になり過ぎず、今の金融システムにおける債務水準についてもう少し慎重になるのが適切だと考えられる」と発言。高インフレと金利上昇というシナリオでは「債務コストが極端な重荷となり、非常に従来型の危機を誘発しかねない」と述べた。
動画:UBSグループのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)
出所:ブルームバーグ エルモッティ氏は米地銀シリコンバレー銀行(SVB)でソーシャルメディアに端を発する取り付け騒動が起きた事例を挙げ、最近の危機は新しい現象がきっかけになっているが、政府債が金融システムに与え得るダメージは「過去の例からみて極めて重大だ」と述べた。
同じ公開討論に参加したクノット・オランダ中銀総裁は、過去には「公的債務のぜい弱性」が民間セクターと交差した際に金融の安定に影響を及ぼしたと指摘した。同総裁は金融安定理事会(FSB)の議長を務める。
「潜在的な波及影響のほとんどは、依然としてノンバンクの分野だと考えている」とクノット氏。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期に見られた急激な現金シフトや、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻を例に挙げた。
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国際通貨基金(IMF)は昨年、世界の政府債残高が2024年末までに100兆ドル(約1京5612兆円)に達すると警告した。英国債市場では最近、債務水準が投資家を神経質にしている。米議会予算局(CBO)は米政府負債の対国内総生産(GDP)比水準が第2次世界大戦後に記録した過去最高を上回るとの見通しを示した。
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原題:
UBS CEO Warns Policymakers Not to Ignore Risk of High Debt Level(抜粋)





