英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長のモハメド・エラリアン氏は、米金融政策の道筋を巡る不透明感が米国債相場のボラティリティーを高めているとの認識を示した。
4日に発表された9月の米雇用統計が力強い内容となったことを受け、市場では積極的な利下げ観測が急速に後退した。米国債相場は同指標の発表後に大幅に売られた。
2年債と10年債の利回りはそれぞれ8月以降初めて4%を上回った。金利スワップ市場は、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利下げが実施される可能性を80%織り込んでいる。
エラリアン氏は8日にブルームバーグテレビジョンで「11月に50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが行われる確率は過去15日間で、60%強からゼロになった」と指摘。「現在の市場にどれほどの不確実性があるかを示している。データに基づく動きとしては非常に大きい」と述べた。
ブルームバーグテレビジョンで話すエラリアン氏(動画)
Source: Bloomberg ブルームバーグ・オピニオンのコラムニストも務めるエラリアン氏は「今の市場は金利の見方に関してアンカー(いかり)を欠いている」と指摘。「ある種のアンカーを取り戻すまで、こうしたボラティリティーは続くだろう」と予想した。
同氏はまた、米金融当局の2021年以降のコミュニケーションについて、政策ガイダンスの意図とは逆に、市場のボラティリティーを「増幅させてきた」と述べた。
原題:
El-Erian Says Bond Market ‘Lacks Anchors’ for Fed Rate-Cut Path(抜粋)






