2%のインフレ目標が目前に迫る中、欧州中央銀行(ECB)の当局者たちの間で、金融政策の方向性に関する見解に相違が生じ始めている。
ハト派の当局者の中には、より大幅な利下げの必要性を公然と議論する者もいるが、タカ派の委員らは慎重な対応を促している。タカ派メンバーも、必要以上に長期間にわたって借り入れコストが経済を抑制すべきではないと強調しているが、一方で、物価圧力との闘いはまだ終わっていないと主張している。
ECBは先週、今年3回目となる利下げを実施し、中銀預金金利を3.25%に引き下げた。エコノミストやトレーダーは、今後数カ月間もさらなる利下げが行われると予想している。
以下は、今週当局者らが国際通貨基金(IMF)の年次総会のためにワシントンに集まった際のインタビューやコメント。
Source: Bloomberg Economicsラガルド総裁:
ECBの金利方向性は明らか、ペースは今後決定へ-ラガルド総裁
レーン理事(チーフエコノミスト):
ECBチーフエコノミスト、ユーロ圏のディスインフレは順調に進行
ナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁:
ECB、利下げを急ぎ過ぎるべきではない-ナーゲル独連銀総裁
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁:
ECBの政策金利巡る対応は機敏性重要、手遅れ回避で-仏中銀総裁
パネッタ・イタリア中銀総裁:
「低インフレと低成長が重なっている。これは明らかに、金融政策のさらなる緩和を促すものだ」
ECBが想定していた2025年末よりも「はるかに早い」時期に2%のインフレ目標を達成する可能性が高いことを踏まえると、金利の方向性は「明白」であり、中立金利を下回る水準まで借入コストを引き下げる必要が生じる可能性も排除できない。
ECB’s Panetta Says Slowing Inflation, Economy Signal More Cuts
エスクリーバ・スペイン中銀総裁:
インフレ見通しに対する上方および下方の脅威はほぼ同等だ。「インフレ率は低下しているが、依然としてある程度の粘着性がある」
ECB’s Escriva Says Risks to Inflation Outlook Remain Balanced
クノット・オランダ中銀総裁:
「何も排除できないが、構造的な下振れリスクについての懸念が必要になるためには、見通しがかなり悪化しなければならないように思われる。そうなれば、もちろん金利を中立水準に戻すペースにも影響が出るだろう。そのシナリオではペースが加速するかもしれない」
ECB Not at Risk of Undershooting 2% Goal Now, Knot Tells CNBC
ウンシュ・ベルギー中銀総裁:
ECBウンシュ氏、12月の0.5ポイント利下げ検討は時期尚早
ホルツマン・オーストリア中銀総裁:
ECBホルツマン氏、12月に0.25ポイント利下げはあり得る
レーン・フィンランド中銀総裁:
ECBレーン氏、域内経済減速がディスインフレ圧力高める可能性
カジミール・スロバキア中銀総裁:
ECB、12月会合はあらゆる選択肢がオープン-スロバキア中銀総裁
カジミール・スロバキア中銀総裁:
ECB、12月会合はあらゆる選択肢がオープン-スロバキア中銀総裁
センテノ・ポルトガル中銀総裁:
ECB、12月会合はあらゆる選択肢がオープン-スロバキア中銀総裁
シムカス氏・リトアニア中銀総裁:
ECB利下げの継続は明確、インフレ減速なら-リトアニア中銀総裁
カザークス・ラトビア中銀総裁:
ECBカザークス氏、必要以上の高金利維持に警鐘-景気低迷を懸念
ミュラー・エストニア中銀総裁:
ECB利下げ、漸進的かつ慎重なペースで継続を-エストニア中銀総裁
パツァリデス・キプロス中央銀行総裁:
ECB、長引くインフレリスクで慎重になる必要-キプロス中銀総裁
原題:
ECB Officials Debate If a Half-Point Cut Really Needed: Overview(抜粋)





