26日の日本市場では株式が大幅上昇し、日経平均株価の上げ幅は1000円を超えた。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が強まって米国株が上昇したことが追い風になっている。債券は40年国債入札への警戒感などから下落。円は対ドルで155円台後半に上昇している。
米国では9月の小売売上高が市場予想を下回ったほか、11月の消費者信頼感指数が7カ月ぶりの大幅低下となった。景気減速懸念に加えて、FRB次期議長の最有力候補にハセット国家経済会議(NEC)委員長が浮上したことで、利下げ期待が高まっている。
株式はほぼ全面高の展開で、電機や銀行が東証株価指数(TOPIX)の上げをけん引している。大和アセットマネジメントの建部和礼チーフストラテジストは「堅調な企業業績も相場の支えになる」とみていた。
国内株式・債券・為替相場の動き-午前11時3分現在
TOPIXは前日比1.9%高の3354.98
日経平均株価は2.1%(1027円)高の4万9687円10銭
長期国債先物12月物は前日比12銭安の134円88銭
新発2年債利回りは1ベーシスポイント(bp)高い0.975%、新発5年債利回りは1bp高い1.340%ともに2008年以来の高水準
新発10年債利回りは0.5bp高い1.805%
円は対ドルで一時ニューヨーク終値比0.2%高の155円82銭
株式
株式市場では東証プライム上場銘柄のうち、約9割が上げている。りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは、利下げ観測の高まりを受けた米株高が素直に好感されていると述べた。
個別では前日に下落したソニーグループやソフトバンクグループが反発し、相場をけん引。利下げ観測を受けて米住宅事業が改善するとの期待が高まり、住友林業株は一時8.4%高と3営業日続伸している。
債券
債券相場は40年国債入札に対する警戒感から売りが優勢だ。日本銀行による早期利上げ観測の高まりを背景に中期債が安い。
りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャーは「40年債入札は投資家からの需要が十分に足りず、弱めの結果になる可能性が高い」と予想。日銀の増一行審議委員のインタビューでの発言を受けて利上げ期待が出ており、中期債の重しになっていると述べた。
為替
円は対ドルで155円台後半に上昇。米早期利下げ観測を背景にドル売り・円買いが優勢だ。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、米経済指標が下振れしたことと議長人事の報道でFRBの「ハト派化期待」が上昇したことがドル下落の主な理由だと説明。「ウクライナが米国の和平案に基本合意するとの期待が高まっており、実現すれば原油価格に下押し圧力がかかって円安圧力の緩和につながる可能性がある」とも指摘した。
関連記事
【米国市況】株・国債ともに上昇、次期FRB議長巡る報道で-156円前半
トランプ氏経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上 (2)
米消費者に疲労感、物価高と景気不安で支出鈍化-年末商戦に警戒感
[/MARKOVE]





