【日本市況】円上昇、米国格下げで財政懸念-債券先物と株式は下落
記事を要約すると以下のとおり。
19日の日本市場では円が一時1ドル=144円台に上昇。関連記事:米格付け、最上位からムーディーズが引き下げたと発表した。関連記事:「ムーディーズは遅行指標」、ベッセント財務長官は格付け懸念を一蹴日本市場の為替・債券・株式相場の動き-午前11時33分現在円は対ドルで前週末のニューヨーク終値比0.4%高の145円18銭一時0.6%高の144円81銭まで上昇ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時前週末比0.3%下落長期国債先物6月物の午前終値は前週末比17銭安の139円36銭新発10年債はまだ取引が成立せず新発40年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い3.46%東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前週末比0.1%高の2744.16日経平均株価は0.4%安の3万7617円63銭外国為替 東京外国為替市場の円相場は対ドルで一時144円台後半まで上げ幅を拡大。ムーディーズによる格下げを受けて米財政リスクを意識したドル売り・円買いが優勢だ。また、日米協議で「もっと円高に行った方がいい、といったニュアンスのある言葉が出てくれば、ドル・円は下に行く」とみている。関連記事:ヘッジファンド、円の買い越しが2019年以来の高水準-強気な見方継続債券 債券相場は先物中心に下落。米国で物価上昇と景気悪化が同時進行するスタグフレーションへの懸念が強まっているだけに、米国資産への不安を高めるほか、国内でも財政拡張リスクから日米とも超長期金利は高止まりするとの見方を示した。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは応札倍率が高ければ売り圧力の強さを示すため、結果次第で10年1.5%、30年3%という「節目の水準を試す可能性も十分考えられる」とみている。一方、台北で開幕するIT見本市「コンピュテックス2025」への期待感からテック株の一部が買われて相場を下支えしている。オルタス・アドバイザーズのアンドリュー・ジャクソン日本株戦略責任者は、コンピュテックスでは米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が講演する予定で、期待感が支えとなっている可能性があると話す。
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