4日の日本市場では株式が反発。米国で7月の求人件数が減少し、景気の減速感から9月の利下げ観測が強まった。債券は上昇(金利は低下)、円は1ドル=148円台前半に下落している。
7月の米
求人件数は10カ月ぶりの低水準となり、市場予想も下回った。金利スワップ市場は9月の米利下げを完全に織り込んだ。米国でハイテク株の一角が上げたことも投資家心理の改善につながり、日本株は銀行など金融や輸出関連、情報・通信などを中心に買いが広がっている。
みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、長期金利の上昇が落ち着き、株式の買い戻しにつながっていると指摘した。ただ、石破茂首相の政権運営に対する不安が残っており、投資家が本格的にリスクを取り始めているわけではないとも述べた。
国内株式・債券・為替相場の動き-午後1時47分現在
東証株価指数(TOPIX)は前日比0.9%高の3077.46
日経平均株価は1.6%高の4万2591円41銭
長期国債先物9月物は一時前日比36銭高の137円65銭に上昇
新発10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低い1.61%
新発30年債利回りは4bp低い3.24%
円は対ドルでニューヨーク終値比7銭安の148円17銭一時148円28銭まで下落
株式
日経平均株価は600円超上昇。米ハイテク株高を受け、
ソフトバンクグループや
アドバンテストなど人工知能(AI)関連株が高い。
フジクラや
古河電気工業など電線株はみずほ証券による目標株価引き上げを好感して大幅に上昇した。
個別では
ソニーグループが一時3.5%高まで買われた。8月月間の自社株買い額が直近では最多となり、業績計画の上方修正や増配が行われる可能性があるとの見方をジェフリーズ証券が示した。
ニデックは一時値幅制限いっぱいのストップ安水準まで急落した。同社やグループ会社の経営陣の関与・認識のもとで不適切な会計処理が行われていたことを疑わせる資料が複数見つかったと3日に発表した。
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債券
債券相場は上昇。求人減少で米国の長期金利が低下した流れを引き継いだ。この日の30年債入札を終えたことも買い安心感につながっている。
入札結果によると、最低落札価格は92円80銭と、市場予想92円90銭を下回り、大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は18銭と前回15銭からやや拡大した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.31倍と、前回の3.43倍から低下した。
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明治安田アセットマネジメント債券運用部の大﨑秀一シニア・ポートフォリオ・マネジャーは、30年債入札について「警戒されていた割に無難な結果だった」とし、入札で債券相場が崩れなかったことは安心材料だと話す。ただ、政治不透明感があり、「今回の結果を受けて買いが入り、利回り曲線がフラット(平たん)化するような状況にはなりにくい」とみる。
為替
円相場は1ドル=148円台前半に下落。日本銀行の10月利上げ観測が低下していることに加え、政局の先行き不透明感の高まりを受けて円が売られている。
りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、米国は利下げサイクル再開が確実視されており、ドルも売り材料を抱えているが、「ドル売りの対象として円は選好されにくい」と話す。目先は円安方向を予想しており、「150円タッチもありそうだ」と言う。
市場参加者の間では節目の水準として、投資家の長期売買コストである200日移動平均線(148円84銭付近)がドルの上値抵抗線として意識されている。三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のファーストバイスプレジデント、小野寺孝文氏は「上に抜ければ149円、そして150円が見えてくる」と述べた。
一方、みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストはリポートで、米求人件数が弱く地区連銀経済報告(ベージュブック)の景気認識も総じて弱いと指摘。4日発表の米経済指標が弱めの結果となれば「年内2回程度にとどまっている米利下げ織り込みが強まり、ドル安圧力となる」と予想した。





