ウォール街の銀行株は記録的な上昇を見せており、銀行株指数は上場来最高値に迫っている。これを踏まえて英HSBCは大手3行の投資判断を引き下げた。
アナリストのソウル・マルティネス氏は「依然として高いマクロ経済の不確実性に加え、経済成長が減速する可能性、そして2025年および26年に見込まれる利下げに伴う下方リスクは、一般的に株価に織り込まれていない」とリポートで指摘。
JPモルガン・チェースと
ゴールドマン・サックス・グループ、
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の投資判断を引き下げた。一方で「固定金利資産の再評価や、良好な信用状況、投資銀行業務の改善、そして好ましい規制環境は十分に織り込まれている」とも述べた。
JPモルガンとゴールドマンの投資判断は「ホールド」から「リデュース」に、BofAは「バイ」から「ホールド」に引き下げた。KBW銀行株指数は7日に下落したが、前営業日までは連続11営業日で上昇し、最長記録を更新していた。同指数は2022年1月に付けた最高値を、約3%下回っている。
8日午前の米株式市場ではJPモルガンとゴールドマン、BofAの株価がいずれも1%余り下落。KBW指数構成銘柄の値下がり上位に並んだ。JPモルガンとゴールドマンは4月上旬の安値からはそれぞれ約35%と50%急伸しており、いずれも最近、上場来最高値を更新した。BofA株の戻しは40%に近い。マーケット全体がトランプ米大統領が仕掛けた貿易戦争を受けた4月の急落から回復しており、企業業績やストレステストの結果、規制緩和による上昇余地に投資家は期待を寄せている。
今後の見通しについて、ウォール街の見方は分かれている。ウェルズ・ファーゴのマイク・メイヨー氏は先月、「リセッション(景気後退)が起きない限り、銀行株の勝負はこれからだ」と述べた。一方で、ベアードはバリュエーションを理由に、JPモルガンとBofAの投資判断を引き下げた。
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原題:
Wall Street Bank Stocks’ Furious Rally Spurs HSBC Downgrades (1)(抜粋)






