オプション市場になお警戒感、中東情勢の緩和受けた株高・原油安でも
記事を要約すると以下のとおり。
中東情勢の緊張緩和を受け、米国株式市場では先週、主要株価指数が過去最高値を更新。だが、長期的に見れば、スキュー(コールに対するプットの需要の強さを示す指標)はほとんど変化しておらず、楽観ムードはそれほど持続しないことが示唆されている。その上で「これは4月のボラティリティーの影響が続いているとの見方が正当化されることを示している。」 市場の関心は経済指標やファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に移っているが、原油市場もまたイスラエルとイランの衝突から完全に回復できていない。 だが、S&P500種株価指数が最高値を更新し、株式と原油を組み合わせたトレード手法を提案した。さらに、両資産の相関が高まっているものの、地政学的な緊張下では負に転じる傾向があるとしている。 異常な状況下で短期的な需給ひっ迫観測が高まったが、投資家はそれが供給過剰に戻るとの見方に賭けた。WTI原油カレンダースプレッド・オプションのストライク価格別の建玉Source:Bloomberg ゴールドマン・サックス・グループのユリア・ジェストコヴァ・グリグスビー氏とダーン・ストライフェン氏らアナリストはリポートで「地政学的なリスクプレミアムの剝落は、大きな地政学的ショックでも原油供給を巡る大きな混乱が生じなかったという投資家の最近の経験、イランの控えめな対応、大きな混乱を回避したいという米中の強い意向、今秋以降に在庫の大幅な積み増しにシフトする可能性などを反映している公算が大きい」と指摘している。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース オプション市場になお警戒感、中東情勢の緩和受けた株高・原油安でも