株式市場が史上最高値に迫り、上昇相場に乗り遅れる不安が投資家の間に広がる中、
ゴールドマン・サックス・グループの上級トレーダーは、最近の上昇基調を慎重に見るべきだと警告している。
ゴールドマンのマネージングディレクター、ルイス・ミラー氏は24日、顧客向けのリポートで、株価上昇の要因が企業の健全な業績ではなく、空売り投資家がポジションを買い戻す「ショートカバー」によるものである銘柄について、注意を促した。
ミラー氏は「2週間前、市場が直面しているショートスクイーズが、空売りをさらに進める好機となり得ると指摘したが、その時期が近づいているとみられる」と指摘した。
質の低い銘柄群のパフォーマンスは勢いを失っており、こうした銘柄に対するポジショニングは、多くの市場参加者の想定を超えて積み上がっている。特に注意が必要なのは、利益を出していないテック企業で、過去には業績が悪化する中でも株価が上昇し、その後の下落余地が大きくなっているという。ミーム株で構成されるバスケットについても、ミラー氏は「依然として空売り可能な水準にある」と述べた。
24日は投資家による全面的な買いが株式相場を押し上げ、ナスダック100指数は1.5%上昇して2月以来の最高値を記録し、S&P500株価指数も1.1%上昇した。中東地域の緊張緩和、株式全体のポジショニングの軽さ、利下げ見通しに関する米連邦準備制度(FRB)のバランスの取れた発言が上昇の要因となった。
強気ムードが広がる一方で、市場には依然として通商交渉の締め切りなどのリスクが存在しており、関税がインフレ、企業の利益率、世界経済成長に与える影響は不透明なままだ。
ミラー氏は「7月以降、成長の先行き見通しは悪化する。秋まではインフレ率が高止まりする可能性があり、それが成長鈍化につながれば、最も質が低く、成長に敏感な分野が特に打撃を受けるだろう」との見通しを示した。
原題:
Goldman Trader Sees Risks Stacking Up for Lower-Quality Stocks(抜粋)





