韓国
サムスン電子の半導体部門の利益が約40%減となった。人工知能(AI)向けメモリー分野での巻き返しを図る一方、米国による輸出規制が高性能半導体の販売に打撃となった。
半導体部門の1-3月(第1四半期)営業利益は1兆1000億ウォン(約1100億円)に減少した。平均販売価格の下落と輸出規制による高帯域幅メモリー(HBM)の販売減が響いた。また、今後予定されている「HBM3E」改良型製品の投入を控え、一部の顧客が発注を延期したという。
米国による関税発動を前に中国の顧客企業が在庫を前倒しで積み増したことが一時的に追い風になったものの、マイナス要因を打ち消すことはできなかった。純利益は8兆300億ウォンと、市場予想を上回った。
現代自動車証券のアナリスト、グレッグ・ノー氏は「サムスンは、一部の顧客からの需要に対応するため、4-6月(第2四半期)に12層HBM3E改良型製品の生産を拡大する計画だが、エヌビディアからの需要がなければ、半導体事業の劇的な回復は期待しづらい」と述べた。
サムスンの株価はソウル株式市場の30日午前の取引で約0.3%安。
主力製品であるパソコン向けメモリーとスマートフォンの需要回復が寄与したほか、
アップルや中国の
レノボ・グループ(聯想集団)をはじめとする顧客企業がトランプ政権による関税発動を見越し、年初から米国向け出荷を加速させた。
サムスンの主力スマートフォン「ギャラクシーS25」シリーズも業績を押し上げた。
ただ、こうした関税絡みの一時的な押し上げは長期的な需要への懸念を払拭(ふっしょく)するものではない。サムスンは発表資料で、世界的な貿易摩擦により「将来の業績予測は困難だ」とし、不確実性が和らげば、年後半には業績の改善が見込まれると説明した。
調査会社カナリスなどは、1-3月の出荷増を年内分の前倒しとみており、米中関係の緊張がさらに高まれば、世界貿易への圧力が強まる可能性があると指摘している。
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原題:
Samsung Chips Profit Hurt by Export Controls and Falling Prices(抜粋)
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