米銀
シティグループは最近、日本の株式部門で退職を申し出た2人の行員の慰留を図った。日本で金融業界の人材が逼迫(ひっぱく)していることが浮き彫りになる。
事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによると、シティは東京で株式ディストリビューション担当幹部のKen Yoshikawa氏と、若手の同僚であるリック・スー氏から退職願の提出を受けたが、両氏の引き留めを試みた。
Yoshikawa氏は同社に留まる見通しだが、スー氏の去就は不透明で、状況は流動的だという。
日本では国内外の金融機関が、優秀な人材の引き留めや新規獲得にしのぎを削っている。インフレ復活と相対的に低い借り入れコストを背景に日本市場は活況を呈し、海外からの投資も増加。これにより、金融分野の人材への需要が急増している。
極端なケースでは、企業側が退職届の受理を拒否し、従業員が宙ぶらりんの状態に置かれることもある。
伝統的に愛社精神を重んじる企業文化が根強い日本では退職のハードルが高く、退職を支援する退職代行サービスまで出現している。
企業側は、高度な専門性に対する需要の高まりと必要な資質を備えた人材の不足に直面しており、前例のない水準の報酬を提示するなど積極的な人材獲得策を展開している。
シティの広報担当者は「日本は当行の市場部門にとって重要な市場であり、引き続き顧客支援のために成長に向け事業に投資している」とコメントした。
スー氏は取材に対しコメントを控え、Yoshikawa氏はリンクトイン上での問い合わせに応じなかった。
シティの株式部門では、日本での幹部刷新を含む一連の改革が進められている。3月には日本部門であるシティグループ証券の市場部門長に、星野昭氏が就任した。
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原題:
Citi Asks Two Japan Bankers to Reconsider Quitting in Talent War(抜粋)





