大手コーヒーチェーン、米
スターバックスの株価が29日の時間外取引で上昇した。低迷が続く売り上げの回復を目指すブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)が、再建計画の進展を強調したのが材料視された。
4-6月(第3四半期)の既存店売上高と利益は市場予想を下回ったものの、投資家は中国での売上高が2023年末以降で初めて増加に転じた点など、決算発表で示された明るい兆しに注目した。ニコル氏は発表資料で、再建の取り組みは「予定よりも早く進んでいる」と述べ、「2026年にはイノベーションの波を起こす」と意欲を示した。
スターバックス株は米東部時間午後4時59分(日本時間30日午前5時59分)時点で3%上昇。年初来では29日の通常取引終値で1.9%高と、S&P500種株価指数の8.3%上昇には後れを取っている。
スターバックスは、過去1年半にわたる既存店売上高の異例の低迷を受けて再建を進めている。昨年9月にCEOに就任したニコル氏は、米国内の事業を立て直すため、待ち時間の短縮やメニュー刷新、店舗改装などに注力している。
アナリストや投資家はおおむね同氏の計画を歓迎しているが、実行時期やコストについてより明確な情報を求めている。ニコル氏は29日、店舗建設コストを30%削減していると説明。また、店舗従業員の増員や顧客サービスの向上、店内およびドライブスルー注文の優先対応といった新プログラムにより「サービスの迅速化、売り上げの増加、顧客体験の改善」が実現していると述べた。
ただ、取り組みの成果が全体の業績に反映されるペースは鈍い。4-6月期の既存店売上高は2%減と、ブルームバーグが集計したアナリスト予想(1.5%減)より落ち込んだ。米国では、既存店売上高は2%減と、市場予想より若干良好だった。
同社にとって2番目に大きな市場である中国では、ティー系商品の一部値下げや無糖オプションの拡充といった施策で長引く低迷に対応。これが奏功し既存店売上高は2%増となった。
ニコル氏は中国事業の持ち分売却に関するブルームバーグ・ニュースの先の
報道に関連し、20社以上が関心を示していると決算説明会で明かし、同社として「有意な」持ち分を保持したい意向を示した。
スターバックスによると、4-6月期の営業利益率は、店舗従業員の増員やラスベガスで開催した店舗マネジャー向け会議、インフレ要因などを背景に低下した。一部項目を除いた1株利益は50セントで、市場予想の65セントを大きく下回った。
キャシー・スミス最高財務責任者(CFO)はアナリスト向け電話会議で、今後1年で米国直営店舗の労働力強化に5億ドル(約742億円)を投じると述べた。一方で、再建計画による変化や不透明な消費者環境を踏まえ、今年度残りについては「慎重」な見方を示した。
原題:
Starbucks Sales Miss Points to Sluggish Turnaround Under New CEO(抜粋)




