バイアウト企業は長年にわたり、自社ファンドのリターン拡大に向け、保有する株式を担保として借り入れる「ネット・アセット・バリュー(NAV)ローン」を活用してきた。だが、この仕組みから恩恵を受けるはずだった投資家の一部が
批判姿勢を強めており、物議を醸すNAVローンの使途に変化が生じている。
NAVローンは、すでに多額の負債を抱えている非公開企業にさらにレバレッジをかける手法で、特にバイアウト企業が成長に向けた投資ではなくファンド分配金の原資として利用している場合に厳しい視線が注がれてきた。ディールメイキングが低迷する中で好調なプライベート市場を存続させるためにポートフォリオの企業を担保に借り入れを行った企業は多い。
こうした中、分配金を受け取る側の投資家ですら懸念を強めているため、NAVローンの使い道を変える動きが広がっている。
アレス・マネジメントやパーペチュアル・インベスターズ、17キャピタルはいずれも、NAVローンが分配金の原資ではなく、ポートフォリオの企業に再投資されたり、新たな買収に活用されたりするケースが増えているとの見方を示している。
これは、リミテッドパートナー(LP)として知られる年金基金などプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドに資金を拠出している投資家が、ゼネラルパートナー(GP)と呼ばれるPEマネジャーに対して影響力を及ぼすことができるというパワーバランスの変化を示す一面とも言える。
パーペチュアル・インベスターズの最高投資責任者(CIO)、クリスチャン・ウィーヘンカンプ氏は「NAVローンを分配金の原資に充てることは問題を先送りするようなものだ」と指摘。「LPらはそれを好まないようだし、GPらはもはや長期的なパートナーシップの性質を尊重せずに采配を振るうことがなくなったため、耳を傾けているようだ」と述べた。
NAVローンは10年余り前から存在していたが、最近のディール不足の際にはPE企業の支えとなり、通常なら資産売却で得ていたキャッシュを調達するのに役立った。アレスの推計によると、NAVローンの総額は現在、約500億ドル(約7兆9000億円)に達しており、規制当局はリスクが金融システム全体に広がる恐れがあると
警告している。
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LPs were asked "How do you view the direct use of proceeds for NAV facilities?"
Source: Rede Partners NAV Financing Market Report 2024
原題:
Private Equity Hits the Brakes on Riskiest Types of NAV Loans(抜粋)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
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