過去3年にわたりペニー株に過ぎなかった
エイトコ・ホールディングスの株価が8日、30倍に急騰した。同社は人工知能(AI)開発のOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が関与するデジタルトークン、ワールドコインの購入計画を発表したほか、ウォール街のアナリスト、ダン・アイブス氏を会長に迎えた。
取引時間中には一時56倍超に急伸。終値は45.08ドルと5日の1.45ドルからの大幅上昇となった。
同社は取引開始前に、ワールドコイン購入資金を確保するため、1株1.46ドルで約1億7120万株を特定の投資家に売却することで合意したと発表した。補完的な準備通貨として仮想通貨イーサの導入を検討しているとも明らかにした。
このところ、規模の小さい上場企業が暗号資産(仮想通貨)の購入・保有に方向転換する動きが相次いで見られる。マイケル・セイラー氏のストラテジー社が先駆けとなった手法を模倣したもので、多くの場合、短期的な株価急騰を引き起こす一方、市場全体の過熱感を深める要因にもなっている。
ペンダーファンド・キャピタル・マネジメントのグレッグ・テイラー最高投資責任者(CIO)は「市場における過剰なリスクテークの最新例だ」と指摘した。
ダン・アイブス
Photographer: Jon Kopaloff/Getty Images 8日にはソラナによる財務準備金(トレジャリー)計画を明らかにしたフォワード・インダストリーズの株価も一時95%上昇した。
ブルームバーグの集計によると、エイトコはデジタル資産による財務戦略を発表する前の時価総額が440万ドル(約6億5000万円)だったが、株価急騰後は1億9000万ドルを超えている。
アルトマン氏とアレックス・ブラニア氏が共同設立したワールド・ファンデーションもエイトコの私募増資に参加した。ワールド・ファンデーションはワールドコインの運営主体で、虹彩認証デバイス「Orb」を用いてデジタルIDを発行し、ユーザーはそのIDと引き換えにワールドコインを受け取ることができる。
コインマーケットキャップのデータによれば、時価総額30億ドルを超えるワールドコインは8日に40%以上値上がりした。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏はエイトコの動きについて「現在の市場に依然として過熱感が強く残っていることの新たな例だ」とコメントした。
原題:
Eightco Jumps 3,000% on Worldcoin Treasury Pivot, Ives Role (1)(抜粋)






