米国のレバレッジドローンファンドから9日までの1週間に、過去最大の資金が流出した。関税を巡る市場の混乱が経済に打撃を与えるとの懸念から、企業債務全般に売りが広がっている。
レバレッジドローン価格は9日、2023年半ば以来の安値となった。LSEGリッパーのデータによると、同日までの1週間に推計で65億ドル(約9300億円)がファンドから引き出された。これまでの流出額の最高は2018年12月の36億ドルだった。
米連邦準備制度が予想よりも早い段階で金利引き下げを余儀なくされるとの見通しが広がる中、ローン市場は資金流出に見舞われている。
ボラティリティーの高まりを受けてクレジット投資家の一部が、ポートフォリオの流動性を高めようとしている可能性もある。
ここ数日、市場はトランプ米大統領の関税政策の影響を価格に織り込もうとして乱高下している。レバレッジドローンのパフォーマンスはクレジット資産の中で最低の部類となっている。
米国のレバレッジドローンを追跡するブルームバーグの指数は、利払いを含め年初来で0.96%下落。レバレッジドローンは変動金利であるため、利下げ局面で不利になる。
ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジョン・マクレーン氏は「変動金利商品にとって今の市場環境は最悪だ」と述べ、「不確実性が実体経済を冷え込ませる中、投資家は指標金利低下と信用スプレッド拡大という二重苦に見舞われている可能性がある」と分析した。
レバレッジドローンに連動する上場投資信託(ETF)からも資金が流出しており、9日までの週は米国のレバレッジドローンに連動する大型ETF2本から25億ドル近くが引き揚げられた。
原題:
Leveraged Loan Funds See Record Outflow on Investor Fears (2)(抜粋)




