三井住友銀行はプライベートマーケットファンド向け融資のポートフォリオに関連したリスクを移転する証券を巡り、投資家の反応を探っている。事情に詳しい複数の関係者が非公開情報を理由に匿名を条件に明らかにした。
それによれば、三井住友銀のバンカーは、80億ドル(約1兆1880億円)規模のサブスクリプションラインに関連する「重大リスク移転(SRT)証券」について協議している。この種の信用枠は通常、プライベートエクイティー(PE、未公開株)やその他のプライベートマーケットファンドに対して流動性管理を支援する目的で提供される。
関係者の話では、このSRTの規模は約10億ドルで、ポートフォリオ全体の12.5%に相当する。取引の条件は変更される可能性があると関係者は語った。三井住友銀の広報担当者はコメントを控えた。
SRTは、銀行が貸出債権に対するデフォルト(債務不履行)リスクを保険でカバーする仕組み。年金基金や政府系ファンド(SWF)、ヘッジファンドなどを対象にクレジットリンク債(CLN)の形で発行されることが多い。発行体は本来なら規制要件を満たすための資本を解放することができる。貸し手は通常、貸出総額の5-15%の範囲でデフォルトに対する保護を取得する。
三井住友銀は4月、事業開発会社(BDC)と呼ばれるプライベートクレジットファンド向け信用枠について、SRT証券を
販売した。
サブスクリプションラインに関連するSRT証券は、
モルガン・スタンレーや
ゴールドマン・サックス・グループなどが昨年販売していた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が先月発表した調査によれば、世界のSRT市場は今後2年間で年平均11%の成長が見込まれている。SRTの大多数は欧州の銀行が発行しているが、一部の米金融機関もこの手法を活用している。JPモルガン・チェース)やシティグループは最近、こうした取引を巡り投資家と
協議した。
原題:
SMBC Plans SRT Tied to $8 Billion of Loans Made to Private Funds(抜粋)





