中国経済の減速に歯止めをかけようと先月動いた習近平国家主席に対し、投資家はここ数年で最も急ピッチとなっている本土株反発を財政出動を打ち出すことで後押しするのではと期待していた。
その答えが国慶節(建国記念日)の連休明けとなる8日に出ると待ち望んでいた人々は失望した。アナリストらは最大3兆元(約63兆円)規模の包括的な財政支援策が示されると見込んでいたが、国家発展改革委員会(発改委)がこの日開いた記者会見では新たな
景気対策は発表されなかった。
本土株の指標CSI300指数は8日の取引開始直後に11%近く上昇したものの、結局5.9%高で終了。香港上場の本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数は約10%安と、2008年以来の下落率となった。
中国株が急伸後に失速、国慶節連休明け-追加刺激策発表なく失望
発改委の鄭柵潔主任
Source: Bloomberg ナティクシスのアジア太平洋地域担当チーフエコノミスト、アリシア・ガルシアエレロ氏は「発改委のトップが何を考えていたのか私には分からない」と述べ、「率直に言って、明確化を先延ばしにするほど、状況は悪化するだろう。なぜなら、この景気刺激策には財政的な側面がなく、全て金融的なもので、これが株価を支えるなどしていると人々が気付くからだ。これは非常に危険だ」と指摘した。
今後数日
市場の反応は、株式投資家と中国当局との間に認識のずれがあることを示している。発改委の鄭柵潔主任は8日、今年の経済成長率が「5%前後」という目標を達成するとの自信を示した。
中国、経済目標の達成に自信-大規模な追加景気刺激策は見送り
だが、問題は、習政権がその目標を達成するだけで満足するのか、それとも、今後数年にわたってより深刻な経済的苦痛をもたらす恐れのある
デフレスパイラルから中国を引き上げるため、さらに踏み込んだ対策を講じるのかという点だ。
中国共産党の総書記でもある習氏が、対策を追加する可能性はある。景気刺激策や追加支出の財源として国債を発行する財政省は、市場が求めるような刺激策の説明会を近く開くと期待されている。モルガン・スタンレーやHSBCホールディングスなどは2兆元の刺激策を予想しているが、シティグループの想定は3兆元だ。
ギャブカル・ドラゴノミクスの中国調査担当副ディレクター、クリストファー・ベダー氏は、9月下旬からの市況回復を踏まえ「政策当局はまだこれ以上の対策を講じる必要性を強く感じてはいない」と分析。「しかし、今後数日間、何のニュースもなく市場が低迷し始めれば、当局はさらなる対策を発表する必要に迫られる」との見方を示した。
発改委が中国株急騰に冷水を浴びせたことで、トレーダーたちは現在、自らのポジションを分析し直している。アバディーンの投資ディレクター、シンヤオ・ヌン氏は「私の感覚では、相場を上げ続けるには5兆元程度の直接的な刺激策が必要で、10兆元以上あれば、市場のラリーは続くだろう」と話した。
China Youth Jobless Rate Continues to Rise in August
Figure increases for second straight month
Source: National Bureau of Statistics
Note: Before Dec. 2023 data includes students. Data for some of 2023 is missing as NBS stopped releasing it to revise methodology.
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