個人株主いらっしゃい、議決権行使へ企業が一計－ポイント付与や土産

企業が個人投資家の株主総会への参加や議決権行使を促そうと、ポイントの付与や土産物の配布など一計を案じている。
　三菱ＵＦＪ信託銀行の丸谷国央調査役によると、「個人株主の議決権行使は、賛成率が高い傾向があると言う。」
国際的な議決権行使助言会社の目にもさらされ、最近は経営トップの取締役選任の賛成率が80％を下回るケースも少なくない。
関連記事：アクティビストの株主提案は過去最多、今は昔の「シャンシャン総会」　　清掃用具のレンタルや「ミスタードーナツ」をチェーン展開するダスキンは、議決権を行使した株主の中から抽選でミスドで使える1000円分のクオカードを配っている。
長期保有が基本のため、会社案に不満がある場合には反対するとした上で、これまで9割以上の会社提案に賛成票を投じてきたと話す。
投資家にポイントを付与することで、議決権行使への関心を促すことも良いのではないかと述べた。
丸谷氏によれば、同サービスの契約数は数年間にわたり増え続けている。
「ファン」獲得　　企業が個人株主を厚遇する姿勢は、株主平等原則の観点や新型コロナウイルス禍のオンライン開催で減っていた「総会土産」の復活からも顕著だ。
英国風パブ運営のハブは投資先約15銘柄の一つで、総会でのＴシャツや限定グッズの配布に期待感を示す。