31日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=149円台前半に上昇し、主要通貨に対して全面高。米国で経済指標の発表を受けて消費減退とインフレ加速による景気不安が強まっており、リスク回避の円買いが優勢だ。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、米国でスタグフレーション懸念が高まっており、米金融当局のかじ取りが相当難しくなっていると指摘。「4月2日の米関税がどういう形になるのか不透明な上、今週は重要な米経済指標が悪ければ失望感も広がる」として、円買いが強まりやすいとの見方を示した。
円相場は対ドルでニューヨーク終値比0.3%高の149円42銭一時149円31銭と24日以来の高値
28日の円相場は主要10通貨に対して全面高。低調な米個人消費支出(
PCE)や米消費者
マインド指数を受けて1ドル=150円の節目を超えて上昇した。米10年国債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.25%程度に大幅低下し、ドル売り・円買いを促した。
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、米経済は関税によってスタグフレーションに向かうと指摘。米連邦公開市場委員会(
FOMC)の見通しよりも「成長率が下がり、インフレ率は上がると市場はみている」と述べた。
米商品先物取引委員会(CFTC)によると、IMM通貨先物非商業部門の円買い越しポジションは25日時点で12万5376枚と、引き続き高水準。
関連記事
【米国市況】景気不安で株大幅安、ドルも下げ150円割れ-国債上昇
異例のドル安、逃避先の役割果たせず-トランプ氏が損なう通貨信認
プーチン氏には「頭にきた」、トランプ氏がロシア産石油への関税示唆
トランプ氏、米国製自動車に買いが戻るだろう-関税効果に自信 (1)
【焦点】米雇用者数、3月は伸び鈍化も-関税政策で景気見通しに陰り
[/MARKOVE]






