規模30億ドル(約4600億円)の米投資会社
マーブルゲート・アセット・マネジメントは、債務超過に陥っているニューヨーク市のタクシー保険会社から資産を継承する可能性について、州の規制当局と協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
マーブルゲートはタクシー営業許可証「メダリオン」の最大保有企業であり、その貸し手でもある。同社はまだ正式な取得案を提示していない。同社以外にも複数企業がニューヨーク州金融サービス局(DFS)にタクシー保険の
アメリカン・トランジット・インシュアランス(ATIC)について問い合わせている。
ニューヨーク市のタクシーとライドシェアの運転手を顧客とする保険最大手ATICでは、数十年前から支払い不能の状態が続いている。州当局は先月、ATICでは保険金請求に応じる資金が「圧倒的に不足している」との監査結果を発表した。同社の4-6月(第2四半期)決算は、7億ドルの純損失を計上した。
この損失額は保険会社を規制するDFSが介入し、ATICを管理下に置く、あるいは清算することを選択できる法的基準に達している。
DFSはATICに対し、直ちに資本を調達するとともに身売り先を模索するよう命じた。経営破綻となれば数万人のドライバーが保険と収入源を失い、破滅的な打撃を受けかねないと警告した。
マーブルゲートはATICから支払い不能の保険証ポートフォリオを買い取る可能性を協議していると、交渉が部外秘であることを理由に匿名で関係者らは話した。
ディストレス投資などを専門とするマーブルゲートは、大量のメダリオンを購入することでタクシー業界に参入。これに関するローンの価値は、ウーバー・テクノロジーズやリフトの普及で急落した。
関連記事
債務超過のNY市タクシー保険会社、破綻なら市内の交通大混乱
NYのタクシー保険会社「破綻の著しいリスク」-州が身売り模索命令
原題:
NYC’s Troubled Taxi Assets Targeted by $3 Billion Credit Fund(抜粋)






