米大手ケーブル通信事業者
チャーター・コミュニケーションズは非上場の同業
コックス・コミュニケーションズと統合する方向で協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。交渉は進展した段階にあるという。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、チャーターとコックスは現金と株式を通じた取引で協議。コックスの企業価値に関しては債務を含めて300億ドル(約4兆3600億円)超と評価する方向となっている。統合後の新会社ではコックス家が約20%の株式を保有する最大株主となり、取締役会の席を確保する見込みだという。
関係者によれば、取引は数日以内に発表される可能性がある。条件面で調整が続いており、交渉が長引いたり、物別れに終わったりする恐れもある。
15日の米株式市場でチャーターの株価は419.57ドルで取引を終了。時価総額は約660億ドルとなっている。チャーターとコックスの担当者からは通常業務時間外でコメントが得られなかった。
チャーターは「スペクトラム」ブランドを展開
Photographer: Angus Mordant/Bloomberg チャーターとコックスの取引は今年最大級の案件の一つに位置づけられる可能性があり、実現すればケーブル事業者が
AT&Tや
TモバイルUSといった無線通信企業との競争激化に見舞われるタイミングで行われる。無線通信は自社のインターネットサービスでケーブル会社のブロードバンド顧客を奪いつつある。また、
ネットフリックスなどのストリーミング企業の台頭によって、従来の有料テレビ事業も大きな変革を迫られている。
チャーターとコックスは10年以上前にも合併を視野に協議していたことがある。
ケーブル事業者と通信会社は、双方の主要市場で顧客を奪い合う激しい縄張り争いを繰り広げてきた。ケーブル会社は大手通信キャリアからネットワーク回線を借り、自社の携帯電話プランを提供。一方、通信事業者はケーブル会社のインターネット加入者を取り込もうとしている。
消費者は今後、インターネットと携帯電話サービスを同一のプロバイダーと契約する傾向がさらに強まるとみられている。チャーターとコックスが統合すれば、まとめてサービスを提供するバンドル化やインフラ投資の効率化を通じ、競争力の向上が見込める。
原題:
Charter Said in Talks to Combine with Rival Cox Communications(抜粋)






