8月の米鉱工業生産指数は小幅な上昇にとどまった。製造業活動が伸びた一方、公益事業の生産は落ち込んだ。
キーポイント
鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇
ブルームバーグ調査のエコノミスト予想は0.1%低下
前月は0.4%低下(速報値0.1%低下)に下方修正
鉱工業生産全体の4分の3を占める製造業の生産指数は0.2%上昇。市場予想は0.2%低下だった。前月は0.1%低下。自動車を除いたベースの製造業生産は0.1%上昇した。
鉱業の生産は0.9%上昇。公益事業は2%低下と、3月以来の大幅なマイナスとなった。
製造業は過去数カ月、回復の兆しをつかみ切れずにいる。トランプ米大統領の貿易政策を巡る不透明感を背景に、企業の設備投資が冷え込んでいるためだ。価格上昇や不安定な需要も製造業への向かい風となっている。
ホワイトハウスは7月下旬に一連の関税修正を発表し、企業にとっては見通しがやや明確になったものの、米国は中国との貿易合意にまだ至っていない。また、米連邦最高裁判所は11月初旬に、トランプ関税の大半が合法かどうか判断する予定だ。
今回の統計では、自動車・同部品や非金属鉱物製品、繊維などの分野で伸びが示された。
製造業の設備稼働率は76.8%に上昇。鉱工業全体の稼働率はほぼ変わらずだった。
ブルームバーグ・エコノミクスのスチュアート・ポール氏は「鉱工業生産の予想外の上昇は、7月のデータが下方修正され、8月の算出基準が低くなったことも一因だ。ただし、政策当局者は統計の内容を好意的に受け止める可能性が高い。自動車や鉄鋼、医薬品、繊維といったトランプ政権が重視する産業の生産がいずれも拡大したためだ」と指摘した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:
US Industrial Production Edges Up After Falling in Prior Month(抜粋)
— 取材協力 Chris Middleton and Jarrell Dillard
(統計の詳細を追加し、更新します)





