粉ミルクで乳児ボツリヌス症、「高基準」掲げたバイハートの信頼揺らぐ
記事を要約すると以下のとおり。
米食品医薬品局(FDA)の職員は11月7日、粉ミルクメーカーの米バイハートに対し、同社製品を摂取した乳児がボツリヌス症に罹患(りかん)した事例を調査していると伝えた。 バイハートは大量生産の粉ミルクに代わるクリーンな選択肢として自社を売り込み、「より高い基準も掲げていた。」8月以降、同社の粉ミルクを使用した乳児のうち計37人がボツリヌス症の確定例、または疑い例として17州で入院している。バイハートの広報担当者は、FDAと協力して対応していると回答。安心の言葉 バイハートが11月前半に粉ミルクが乳児ボツリヌス症を引き続き同社の粉ミルク2ロットのみをリコールすると顧客に最初の電子メールを送った際、ジェイラ・バートリーさんは引き起こす可能性があると信じる理由はないと、バイハートの共同創業者、ミア・ファント社長はボツリヌス症例について初期段階で述べていた。ジェイラ・バートリーさんの家族写真Source:JaylaBartley 「少し不安はあった。」「ああ、大丈夫。」品質管理 ファント社長とロン・ベルデグルン氏は16年にバイハートを創業した。数年前、アボット・ラボラトリーズの工場での別の汚染危機が全国的な粉ミルク不足を引き起こして以降、バイハートのような小規模メーカーが台頭してきた。 バイハートは22年までに1億9000万ドル(約300億円)を調達。 バイハートは22年、アボットの危機のさなかに販売に乗り出すと急速に人気が高まった。 米疾病対策センター(CDC)によると、バイハートは米国の粉ミルクで40億ドルを売り上げた。カリフォルニア州の店舗でバイハートの粉ミルクを含め、市販製品に関連した乳児ボツリヌス症のアウトブレイクはこれまでなかったと、CDCの食品媒介・環境疾患部門のディレクター、メギン・ニコルズ氏は話す。 乳児ボツリヌス症で入院した。娘は抗毒素の投与で回復し、両親は最初のリコールが出るまでは引き続きバイハートを与えていた。当初、10月1日以降の初回注文者に限り全額返金するとし、それ以外の購入者には2缶分のみ返金するとしていた。 バイハートは25日、方針を変更し、8月1日以降に注文した全ての顧客に全額返金すると発表した。 今月14日になってようやく連絡がつき、バートリーさんは2時間待たされた末に、5-8日以内に返金されると説明を受けたが、お金はまだ戻ってきていない。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 粉ミルクで乳児ボツリヌス症、「高基準」掲げたバイハートの信頼揺らぐ





