電力関連株にAIブーム期待の反動－期待外れのデータセンター計画

米国電力会社の株価は、人工知能（AI）ブームがもたらす電力需要の急増という見通しを背景に、史上最高値を更新してきた。
　米電力会社コンステレーション・エナジーの株価は、10月の高値から11%急落した。
発電事業を手がける米ビストラも、同様に10月中旬以降株価が16%下落している。
　機関投資家向け証券仲介のムリエル・シーバートのマーク・マレック最高投資責任者（CIO）は「これは、昔ながらの公益株とは違う。」
  　　ビストラはコメントを控えた。
今、現実が明らかになるにつれ、投資家はどの企業が大きな約束を果たせるか、1兆ドル規模のAIバブルが崩壊する可能性に耐えられるかを見極めようとしている。
　コンステレーションは11月、通期1株当たり利益の予想上限を引き上げを期待していた。
  調整局面　　それでも一部のアナリストは、現在の動きは、10月の大幅な上昇後の利益確定売りによる一時的な調整で、懸念する必要はないと主張する。
　値下がりしたとはいえ、年初来で見れば、コンステレーションは60%高さえ上回る伸びだ。
こうした展開は、コンステレーションなど規制対象外の電力販売業者に打撃を与えそうだ。