欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、インフレ率が今年中に2%へと戻るという基本シナリオが実現すれば、ユーロ圏の利下げは終着点に近づいているとの見解を示した。
カザークス氏は16日、CNBCとのインタビューで、ECBの中銀預金金利は現在の2.25%から今年中に「あと数回」の引き下げがあるかもしれないとつつ、世界の貿易を巡る状況が依然不透明なことを挙げ、政策担当者は拙速に動くべきではないと警告した。
カザークス・ラトビア中銀総裁
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg 状況がECBの基本シナリオの範囲内にある限り、「われわれは既にターミナルレートに比較的近い」とカザークス氏は説明。だが、不確実性は依然として高く、「急ぐ必要はない」とくぎを刺した。
市場では、6月に開かれる次回の政策会合でECBが今サイクルで8回目の利下げを決定すると見込まれている。インフレが目標値に向けて後退を続け、関税による経済的な逆風もあることから、さらなる金融緩和も予想される。
カザークス氏は今週、6月の会合で追加利下げを行う論拠はあると述べていた。この日のインタビューでは、市場の期待は「適切」との見方を示したが、決定は今後入ってくるデータに左右されると強調した。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が15日発表した1-3月のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前期比0.3%増と、速報値の0.4%増から下方修正された。
カザークス氏は「自分の見方では、浅く短期間のリセッション(景気後退)に陥るリスクは、依然極めて大きい」と述べ、「恐らくユーロ圏全体ではないかもしれないが、特定の国々」にリスクが高いと指摘。「全体として、成長の欠如が大きな問題となっている」と続けた。
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原題:
ECB Now ‘Relatively Close’ to Terminal Rate, Kazaks Tells CNBC(抜粋)





